どうも、ティーです。
かなり前から「ヤミラミのおすすめ個体はなんなのか?」という声がネットで多く聞かれていたので、データと実体験に基づいて私の見解を述べたいと思います。
調査方法
個体値のパターンは全部で4096通りありますが、わざ構成におんがえしを採用するためリトレーン個体(最低個体値2)の個体値パターン全2744通りから絞ります。
※リトレーン個体も仲良し度0のフレンドと交換(0交換)することで最低個体値を0にすることができますが、厳選が現実的ではないので割愛させていただきます。
2744通り全てを調べる必要はなく、ここから下位個体を除外します。
個体値が3-14-15の個体はこうげき119.563、ぼうぎょ124.545、HP126で、3-14-14の個体はこうげきとぼうぎょは同じでHPが125となるため、そういった個体は調査対象から外します。
そうすると、調査対象の個体は378通りになります。
そして378通りのヤミラミをシーズン9でSLリミックスに参加できない20匹のポケモンを対象に対戦結果をシミュレートし、勝数が多い個体はどの個体かを調査しました。
※20匹のポケモンのステータスは最大値(SCP1位)、わざ構成はPvPokeのランキングを参照しています。対戦パターンはお互いシールド0-2枚使った全9通りをシミュレートしています。
個体値の洗い出しもシミュレートも計算式がわかってプログラミングができればある程度自身で導き出すことができます。
調査結果
調査結果から、1番勝数が多かった(勝数129)個体は以下の5通りでした。
※ランクは最大PL51のSCPランクです。
ランク | こうげき | ぼうぎょ | HP |
---|---|---|---|
417 | 6 | 15 | 6 |
488 | 5 | 13 | 5 |
523 | 6 | 14 | 4 |
531 | 5 | 15 | 5 |
555 | 5 | 14 | 4 |
ちなみに私が使っている2-15-15は勝数が2番目に多い(勝数127)個体で、リトレーン1位個体である3-14-15は勝数が5番目に多い(勝数124)個体でした。
勝数1位の6-15-6と、勝数2位の2-15-15、と勝数5位の3-14-15の3通りの対戦結果を詳しく見ていきたいと思います。
シミュレート詳細
個体値により大きな影響が生じた対面に絞って詳細を見ていきたいと思います。
※縦軸がヤミラミのシールド使用可能枚数、横軸が敵のポケモンのシールド使用可能枚数です。
フシギバナ
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | x |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | x |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
フシギバナ対面において、どこに差がついてしまったかは簡単で、
ヤミラミのシャドークロー→イカサマとフシギバナのつるのムチ→ハードプラントはサイクルが全く同じで、こうげきりょくが高いほうが同時発動で先行できて勝つ
という結果になります。
相手のフシギバナよりこうげきが高いと基本出し勝ち、低いと基本出し負けになります。(わざの差し込み等でノーマルアタックを多く打てた場合は例外です)
マリルリ
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | x |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
マリルリ対面においてどこに差がついてしまったかですが、
3-14-15個体だとあわのダメージがブレークしてしまい、れいとうビーム連打で負けてしまう
という結果になります。
ただ、このシミュレートのマリルリはSCP1位でわざ構成がれいとうビームとハイドロポンプなため、マリルリがほんの少しこうげきを上げれば上記3個体でもあわをブレークさせることができ、じゃれつくを覚えていたらまた対面が変わってきます。
私は2-15-15のヤミラミを引き先で使っていて、ヤミラミに引いたときにマリルリに追われることが多いですが、
おんがえしを通す、またはイカサマにシールドを貼らせる、これを1回できれば体験上ほぼ確実に勝てることができます
あわがブレークしていない、相手がれいとうビームのブラフをしてこない場合は安定して対面を返せています。
ブラッキー
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | x | x | x |
2 | ○ | x | x |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | x | x | x |
2 | ○ | x | x |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | x | x |
2 | ○ | x | x |
ブラッキー対面においてどこで差がついてしまったかですが、
6-15-6個体のシャドークローがブレークしていて、おんがえし2発で倒しきれる
という結果からです。
ちなみにシールド0枚同士の対面で負けていますが、エネルギー66残して倒れているので、
ヤミラミに引いてブラッキーで追われたケースではシールド0枚でもほぼおんがえしを2発撃つことができ、相手にシールドを強制することができます
ただ、2-15-15のヤミラミを使ってる私の体験上、
ブラッキーに1枚シールドを使ってバークアウトでガン起点してくるケースが多い
のでシールド強制力がある6-15-6個体の方が有利ですが、どちらも厳しい対面であることには変わりないと思っています。
ヤルキモノ
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | x | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | ○ | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | ○ | ○ | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
ヤルキモノ対面においてどこで差がついてしまったかですが、
3-14-15個体のみカウンターがブレークしている
という結果からです。
基本的に初手ヤミラミ運用していて初手ヤルキモノに遭遇するケースはほぼないですし、一般的にヤルキモノを追えないと認識されているので引き先ヤミラミ運用していてヤルキモノで追ってくるケースもほぼないと思われるので気にしなくて良いと思います。
ただ、シミュレートを確認してみましたが、ヤルキモノのカウンターがブレークしてるか否かで対面を返しかねないくらい追い込まれるので、ぼうぎょの高さは非常に重要になってきます
逆にヤミラミにカウンターをブレークを意識したヤルキモノも興味深いので機会があれば調査してみたいと思います。
トリデプス
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | x | x | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | x | x | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | x | x | x |
2 | ○ | ○ | x |
トリデプス対面においてどこで差がついてしまったかですが、
純粋にSCPの差です。
6-15-6個体はHPが低いのでシールド2枚貼ってもトリデプスを倒し切ることができません(シミュレート上では相打ち)。
なのでトリデプスに勝つためにはSCPの高さが重要になってきます。
と言いたかったのですが、実のところトリデプスのこうげきを少し上げればうちおとすのダメージがブレークし、どの個体でも2枚同士の対面で負けてしまいます
なので、SCPの高さは重要ですがどれだけSCPが高くてもヤミラミを意識したトリデプスには勝てないということは覚えておかないといけません。
マッギョ(ガラルのすがた)
3-14-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | x |
2-15-15の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | ○ |
6-15-6の場合
❖ | 0 | 1 | 2 |
---|---|---|---|
0 | x | x | x |
1 | ○ | ○ | x |
2 | ○ | ○ | x |
なぜ2-15-15だけシールド2枚対面で勝てているかですが、
SCPの高さと、3-14-15個体がいわなだれのダメージが1多いからです。
いうてこの対面もマッギョが少しこうげきを上げれば同じ結果になるので大きな影響はないですが、
どれだけSCPランクが高くてもヤミラミのぼうぎょが少しでも低いと対面に影響がでる
そして、逆にどれだけSCPランクが高くても相手がヤミラミを意識してこうげきを少し上げれば対策できてしまう
ということを知っておいてほしいので、トリデプスとマッギョの対面を紹介しました。
結局どの個体が良いのか?
ここまで非常に長くなってしまったので、
2-15-15の個体を愛用している私の体験も交えて先に結論を述べたいと思います
まず、SCPランクを重要視される方へ「2-15-15よりぼうぎょが低くなる個体は育ててはいけない」
また、「SCPを重視した個体を初手で運用してはいけない」
ということは伝えておきたいです。(体験談で詳しく話していきます)
次に、SCPより対面を重要視される方、1匹でなるべく多く役割を持たせたい方へ「最初に述べた5通りの個体を参考にHPを犠牲にしても良いからこうげきとぼうぎょをしっかり盛ること」
そして「対面を意識した特殊個体は環境やバランス調整の影響を受けやすい(結局SCP重視したほうが良かった場合が来る可能性がある)」
ので作られる場合は自己責任でお願いします。
ここから私の体験談です
GBLが始まってから今に至るまで、多分1番GBLでヤミラミを使っている自信があります(多分もっと使ってる方がいると思いますが、それくらいスーパーリーグでヤミラミを使ってきました)
昨年の冬にアメXLが解放され、ポケモンのレベルが40から50に引き上げられました。
それまでは15-15-15(100%)のヤミラミを初手に裏レジスチルとマリルリで運用していました。
そして、解放されてからは真っ先にヤミラミを相棒にしてひたすら歩いてアメXLを集めていました。
同時にGOロケット団のしたっぱを倒しまくってヤミラミを厳選していました。
結構早い段階でリトレーンしたら2-15-15になる個体を手に入れていて、SCPランクで見たら3-14-15の方が上ですが、当時の私はSCPより耐久重視していたのでぼうぎょ落としてこうげき上げてSCP稼いでる個体より2-15-15の方がいいかなと思っていて、結局3-14-15は手に入れられなかったのでアメXLが溜まったときに2-15-15を強化しました。
まず、育てたヤミラミを初手にいつものパーティを使ってみましたが作ったことを後悔するくらいに弱かったです。
従来のヤミラミからSCPは上がりましたがこうげきが下がったので、初手フシギバナ対面が確定で出し負け、メガニウムはSCP1位のようなぼうぎょが低い個体なら大丈夫ですがシャドークローのダメージが下がって出し負け、シャドウラグラージは勝てるようになっているのですが突っ張ってもシールド剥がされてから引かれたらしんどく、じゃあ一発耐えるからとシールドを貼らなければ相手は2枚貼ってマッドショットガン起点にしてくることもありました。
これ初手なら100%のヤミラミの方が良かったわ
となって2-15-15個体のヤミラミを初手で使うことはなくなりました。(後に15-15-14のヤミラミを入手できたので初手でヤミラミを使う場合はこっちを使うことになりますが、おそらくヤミラミを初手で使うパーティを使うことはないと思います。引き先で使うことで真価を発揮するポケモンだと思うので)
また、ヤミラミを強化し終わる前後に某YouTuberがトリデプス、ヤミラミ、チャーレムを紹介したことで引き先として使うこともありましたが、こちらはなかなかうまく機能してくれた印象があります。
引き先としてヤミラミを運用することで(よほど差し込まれない限りは)、フシギバナで追うこともできないし、パーティは別になりますが今ではマリルリに追われても駆け引きでほぼ対面を返すことに成功しています。
ただ、同時発動でフシギバナやラグラージ、ペリッパー等に先行を取られるという事実は変わらないのでそこを突かれて苦しい展開になるケースも多かったです。
とどめを刺そうと思ったら同時発動になってペリッパーにシールドアドを取られた上にこちらはシールド0になって裏のポケモンに起点にされることもありました。
「私のヤミラミは同時発動で負ける」ということを理解して即打ちしない、撃たれる前に撃つを意識しましたし、相手も「このヤミラミ多分同時発動で勝てるな」と思い、イカサマが貯まるタイミングでわざを撃ってきたりします。
もちろん良い点もありました。
ラス1トリデプス対面でシールド2枚使って突破できたり、初手対面で相手が1枚しか使ってこなかったら最後シャドークローでガン起点にできたり、ガラルマッギョに対面とれたりシールドアドとれたりできたのは2-15-15個体のヤミラミだからこそだったと思います。
今でも同様の活躍をしてくれますが、イベントでタテトプスの厳選ができた、特殊個体が知れ渡りうちおとすがブレークするトリデプスが増えたら厳しいかなと思っています。
結果として、2-15-15のヤミラミを作ってよかったなと思っています
ただ、まじで初手は弱いのでSCP重視のヤミラミを使う場合は100%でも良いので初手用のヤミラミを作ることをおすすめします。
対面重視の特殊個体についての見解
2-15-15のヤミラミで満足していますが、今もXLアメを少しずつ集めていて、もしもう1匹作れるなら対面重視の特殊個体を育成してみたいなとは思っています。
実はこの記事で特殊個体を調べる前にシーズン8の時点で調べていて、その時も1番対面で勝ちやすい個体は6-15-6といったぼうぎょは残しつつこうげきを上げた個体でSCP重視の個体はランキング上位に入ってくることはありませんでした。
それが今シーズンでは2-15-15がランキング上位に入ってきたのですが、大きく影響を与えたのがウェザーボールの弱体化でニョロトノの対面で個体による影響が小さくなったことだと思っています。
このようにわざの調整で結局SCP重視でもよくなったという事例に毎シーズン怯えないといけないのでSCPが正義というのは否定しません。
SCPランクが高いほうが良い方は、ぼうぎょは妥協しないでSCPランクが高い個体を選ぶと良いでしょう。
ただ、もう当分来ないでしょうがPL上限の解放やステータスの変更でSCPも裏切られますし、結局フシギバナやブラッキーやマリルリの対面がシーズン毎にコロコロ変わることはないと思うので、理想の1匹を作りたい!対面を意識した個体を新たに作りたい!という方はぼうぎょは残しつつこうげきを上げた個体を選ぶと良いでしょう。
最後に
ここまで読んでくれた方へ、文字数多すぎてここまで飛ばした方へ向けて、みんポケの個体値ランクチェッカー(研究用)のリンクを貼っておきます。
最低個体値0、最大PL51、ぼうぎょ125.375以上で絞ってあります。必要に応じて最大PLを50にしたりこうげきを追加入力してください。
結局ぼうぎょを上げても相手がこうげきを上げていてブレークされていたら意味がないですが、せめてSCP1位の個体にブレークされないようにするためにも2-15-15のぼうぎょ125.375以上は必須とします。
ぼうぎょを妥協するくらいなら強化しないで100%個体を使ったほうが良いと言ってもいいくらいです。ヤミラミのダメージの変化による対面の変化が大きいことはシミュレート詳細でわかると思います。
この条件からSCP重視でいきたい!やっぱりここぞのときにSCP高いほうが良いよね!って方はこのまま使って順位が高い個体を使うといいです。
SCP重視の個体を選ばれた方は、フシギバナ、ラグラージ、ペリッパーには同時発動で勝てないということを頭に入れて立ち回るようにし、初手で使う場合は100%でも良いので(できれば15-15-14や15-14-15)別途ヤミラミを用意するようにしましょう。
初手でも使いたい!対面重視でいきたい!同時発動で負けたくない!という方はこうげき122.319以上を追加してください
こうげきも結局あげたところで相手の方が上回っていたら意味がないので、SCP1位のブラッキーにシャドークローのダメージがブレークするこうげきを基準にしています(一応これでもSCP1位のフシギバナ、ラグラージ、ペリッパーのこうげきより高い値になっています)
そしてどれだけこうげきを上げるかは自身で判断して選んでください。こうげきを上げすぎるとHPがすごく低くなりここぞのところで耐久なくて負けた~ってなる可能性があります。
対面個体を作る際は自己責任でお願いします
ヤミラミは特別個体差による対面の変化が大きいので、シーズンが切り替わるたびに調査してまとめるつもりですが、シーズン9版のヤミラミの理想個体についてはこれを結論とさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!